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ITAMINKIA

イタミンキア イタリア語を面白おかしく学びたいをモットーに、おうまさんが運営しています。時々日本語教育の話も混ざりますが仕様です。

イタリア人はお酒を飲んでいるとヒジが上がるらしい

訳のわからないタイトルから、訳のわからない中身の記事を書くという、いつもの様式美ですが、今回はイタリア語のお酒に関わる表現を少し考えてみました。

 

イタリアといえばお酒でしょう?

イタリアといえば、ワイン。そんなイメージを持っている人も少なくないかもしれません。仮に「イタリアといえばお酒でしょう」と言われたとしたら、それを頑なに否定することは私にはできません。たしかに、いたるところにパブとバーが乱立し、お昼からお酒を飲む人も少なくない、それがイタリアです。

イタリアでは残念ながらお酒を飲まない人に人権はありません。彼らは常に「飲めや歌えや」の宴が大好きですから、皆さんもこのお酒のビッグウェーブに乗り遅れてはいけません。

日本では「お酒を浴びるように飲む」と言いますが、イタリアでは「お酒を浴びて飲む」です。お酒を飲んで飲んで飲みまくり、浴びて浴びて浴びまくる、それだけできて初めてイタリアで一人前に生活できるようになります。

 

さあ、

 

 

 

目をつぶって想像してください。

今あなたの目の間にはお酒を浴びている人がいます。

そこには何人の人が見えますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで見えた人の数が、あなたが自分を見つめ直さなければならない回数です。

 

 

 

私のお酒の失敗談

私はお酒があまり好きではありませんが、友人と一緒にいるとなんとなく飲んでしまうこともあります。それでもやはりセーブすることが多いので基本的には酔い潰れることはないのですが、イタリアで一度お酒で失敗しました。

 

カターニアというシチリアの町にいたときですが、その日は私の先輩が翌日帰国するということで、友人とパーティを開いていました。そこに私も参加したのです。

そこでは楽しくお酒を飲んでいた訳ですが、ゲーム感覚でたくさんの種類のお酒を混ぜて飲むという若気の至り的なこともしていました。

案の定私は酔いに酔い、だんだん意識が遠のいていきました。

するとその様子をみて心配した先輩は、フライドポテトを食べたら治るんじゃないかという圧倒的意味のわからないロジックで私にフライドポテトを勧めてきました。私も「そうかもしれない」という圧倒的無責任さでそれをいただいた訳ですが、案の定そこから先は(自主規制)とあいなったわけです。

 

お酒にかかわる表現

これから先、皆さんがイタリアに旅行すること、留学すること、出張すること、あると思います。そこでお酒を勧められることもあるでしょう。私みたいな失敗を繰り返さないためにはどうすればいいのでしょうか。

みなさんがお酒を飲めないというのであれば、まずこう言いましょう。

 

Sono astemio.

ソーノ アステーミオ

私、お酒飲めないです。

 

"sono(ソーノ)"は一人称単数形、"astemio(アステーミオ)"は「下戸」です。「体質的にお酒が飲めない」ということをアピールして、相手に配慮してもらいましょう。

他にもこんな言い方もあります。

 

Non reggo tanto.

ノン レッゴ タント

私、すぐ酔うんだよね。

 

"reggo(レッゴ)"は"reggere"の一人称単数形で、「こらえる」とか「踏みとどまる」とかという意味で、"tanto(タント)"は「たくさん」ですから、「あまり踏みとどまれない」→「すぐ酔ってしまう」という意味になります。「飲めない訳ではないけれど、すぐ酔ってしまうことを相手に伝えたい」というときに便利です。

 

逆に皆さんがお酒に自信があって、それこそ浴びるほど飲みたいというのであれば、こういってやりましょう。

 

Reggo tanto, portatemi il barile.

レッゴ タント ポルターテミ イル バリーレ

私、強いんで、樽で持ってきてください。 

 

解説しません。勝ち誇った顔で言ってください。これであなたも人気者です。

 

いろいろな言い方があると思いますが、一つ二つ覚えておいて、的確な状況で的確なタイミングでいえば、相手も必ず理解してくれます。イタリアだからといって無理してお酒を飲む必要はありません。イタリア人でも飲めない人はたくさんいます。イタリアで立派な仕事をしている私の友人は頑なにコーラしか飲んでいませんでしたけど、なんの問題もありませんでした。

 

さて、タイトルを回収しなければならない時間がやってきました。お酒に関わる表現で、私が面白いと思ったのが、以下の表現です。

 

Alzare il gomito

アルツァーレ イル ゴーミト

直訳:肘をあげる

「お酒を飲みすぎる」

 

慣用句です。"alzare"は「上げる」、"il"は定冠詞、"gomito"は「肘」です。直訳すると「肘を上げる」ですが、意味としては「お酒を飲みすぎる」です。ですから例えば、

 

Ho alzato il gomito ieri sera.

あげた  ひじを 昨日の夜

オ アルツァート イル ゴーミト イエーリ セーラ

 

といえば、「昨日の夜、ちょっと飲みすぎた」となります。「お酒を飲むときにはヒジが上がるから」だそうです。なんかおしゃれですよね。

 

 

 

 

 

でもなんか違和感...

 

 

 

 

肘をあげてお酒を飲む...

 

 

 

 

こんな感じ?*1

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うーん...

 

 

 

 

 

 

飲みにくくない?

 

 

 

 

 

 

*1:イラストはHさんからのもらいもの