ITAMINKIA

イタミンキア イタリア語を面白おかしく学びたいをモットーに、おうまさんが運営しています。時々日本語教育の話も混ざりますが仕様です。

「中二病」をイタリア語でなんというか

を考えていました。

すっかり世間に定着した「中二病」(または表記違いの「厨二病」)という言葉について、対応するイタリア語を考えてみようというお話です。

最初は、私もこの言葉がどういう意味なのかさっぱりわからなかったのですが、いつの間にかだいぶ市民権を得ているように思えます。調べてみるとWikipediaにも項目が載ってるんですね。

Wikipediaを引用するのはフォーマルな場面では決して許されませんが、当ブログは全くもってフォーマルな場所ではないし、「中二病」を一から調べる気にもならないので、知らない人のために、Wikiの引用を引っ張っておきます。

中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング

(Wikipedia 中二病より アクセス日時20170103) 

ですから、基本的には「自分の能力を大きく見せたがる人」、ということになるかと思います。承認欲求の一つでしょうね。

さて、「自分の能力を大きく見せたがる、中二病的な人」はどこにもいるもので、もちろん、イタリアにもいるわけです。そこでイタリアでは「中二病」を何て言うのか考えていたわけですが、当然、これを直訳しても意味がありません。

 

そこで、いろいろ考えたわけですが 、結論から先に言うと、

中二病」はイタリア語で「bimbominkia」だと思います。

「bimbominkia」と書いて「ビンボミンキア」と読みます。どう似ているかを考えるために、イタリア語のWikipediaの「ビンボミンキア」の項目を見て参考にしてみましょう。

Secondo un'accezione negativa del gergo di internet, il bimbominkia (a volte riportato con la grafia bimbominchia) è un utente, spesso adolescente, di scarsa cultura e proprietà linguistiche....

...Si è inoltre soliti identificare come bimbominkia una persona dal carattere autoreferenziale, eccessivamente attaccata alla tecnologia e abituata a pubblicare numerosi selfie sulle reti sociali.

(Wikipedia bimbominkiaより アクセス日時20170103) 

簡単に訳すと、「「ビンボミンキア」とは、多くは思春期頃の、教養がなかったり言葉の使い方がなっていなかったりする人のことで、ネガティブな意味合いを持っているよ。 セルフィーとかネットによくあげちゃうような目立ちたがりやだよ。」と書いてあるように見えます(適当)。

どうでしょう。「中二病」と「ビンボミンキア」似ていませんか。

「ビンボ」とはイタリア語で「赤ちゃん」とか「小さい子」という意味で、「ミンキア」とは「ちん◯ん」という意味です。「ミンキア」は、主に南イタリアで「くそっ」とか「びっくりした!」という意味でも使われます。日本語でも「くそやろう」と言うと蔑んだ意味があるように、イタリア語でも「ミンキア」はネガティブな意味を持つことがあります。

というわけで、ビンボミンキアとは、背伸びをする人に対して、「お子ちゃまやろう」ぐらいの意味を持った蔑称というわけです。また、ビンボミンキアたちは、海外の「おしゃれ」だと考えられている国、例えばイギリスなどを愛してやまなかったり、たくさんの略語を使ったりする人のこともさしています。

例えば、イタリア語では「なんで?」を「ペルケ ?(perché)」と言いますが、これを、「xk」と略語で表記することもあります。イタリア語では「かける」を「ペル」というのでそれを利用し、「ケ」の音を[k]で表すことで「ペルケ」を表現するわけです。うつ字数が減るので早打ちする人などがよく使います。

どうして略語を駆使して早打ちする人がビンボミンキアなのかというと、大抵のビンボミンキアはパソコンや携帯に張り付いてくだらないことをずっとしているからです。

ウィキペディアにも書いてあるように、「ビンボミンキア」は「bimbominkia」または「bimbominchia」と綴ります。ここにあるのは、[k]か[ch]かの違いです。イタリア語には[k]がなくて、同じ音を[ch]で書きます。ですので、ここであえて[ch]にせずに、「ビンボミンキア」をつづるために[k]にするのには、ちゃんと意味があるわけです。日本語でも、「中二病」を「厨二病」と綴ることもありますから、そういう表記の点でも似ていますね。

ちなみに、イタリアにも日本好きの子がたくさんいますが、日本のサブカルチャーのみをファッション的に浅く追いかけている人のことを「ジャッポミンキア」と言うそうです。なんでもありですね。

いかがでしょうか。ネットスラングであるという点、意味が似ているという点、表記の違いがあるという点、それらを踏まえて、私は「中二病」はイタリア語では「ビンボミンキア」であると思います。ぜひ機会があったら使ってみてください(?)。